修学院離宮の北に位置し、比叡山西側麓にある天台宗のお寺さん。比叡山延暦寺別院の一つ。お寺さんと言っても鳥居もある、本尊赤山大明神を祀る典型的な神仏習合の山寺。ここは京都御所(正確にはかつての平安宮大内裏)から見て表鬼門の方角(東北)に当たり、皇城鎮護の最大の要として、同じく東北の方角にある比叡山延暦寺と共に御所の表鬼門を守護しており、そこから方除けの神として古来より信仰を集めています。境内中央の拝殿屋根の棟中央には御幣と鈴を持った猿がいますが、この猿は災いが「去る(猿)」に因む鬼門封じを意味し、御所の築地塀東北角の「猿ヶ辻」の猿と対応しています。この寺は、比叡山延暦寺の修行僧の千日回峰行の修行で、比叡山からここ赤山禅院まで雲母坂を百日間登降する「赤山苦行」という荒行の場として知られており、この荒行を修した僧を阿闍梨様と称され、最近では、初夏の京都の花街祗園白川畔で行われる放生会を取仕切られているお姿を拝することが出来ます。また都七福神の福禄寿を祀る寺でもあります。ここは洛北の紅葉の名所の一つですが、訪れた日は、前々日の強い風雨で、見頃の葉っぱが散ってしまい、少しさっぱりしていました。
by fushimi_no_occhan
| 2010-12-05 12:52
|
|
ファン申請 |
||