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万灯供養会 (壬生 壬生寺 ) (2009年08月12日)

四条通を四条大宮を過ぎて西へ、壬生寺道のバス停を南に下りますと、中京区壬生椰ノ宮町に、ご存知幕末の新撰組の初期の拠点となった縁の寺で、隊士の墓所(壬生塚)があり、また民俗芸能とされる「壬生狂言」などで広く知られている壬生寺があります。京都では数少ない宗派、南都(奈良)系六宗の一つの律宗の別格本山で洛陽33所観音霊場巡拝第28番札所(中院)になっています。991(正暦2)年三井寺の僧快賢の創建。創建当初は、一時期、宝幢三昧寺などと称していましたが、今の寺号である「壬生」になったのは、かつてのこの辺りの村、壬生村にあるお寺から「壬生寺」と俗称されていたものがいつしか正式寺号となったととか。快賢は創建にあたり仏師定朝に三尺の地蔵菩薩半跏像をつくらせこれを本尊として安置していますが、地蔵菩薩の霊験が次第に広まるとともに貴族らも参詣を始めたことから地蔵信仰が盛んになったお寺さんでもあります。
このお寺さんでは盂蘭盆供養のこの時期(8月9日-16日)、先祖の精霊を供養する「万灯供養会」が、寺伝では約860年前の1153(仁平3)年頃から連綿と続けられています。本堂の前には1000余個の奉納行灯が掲げられ巨大な光の壁が作られます。さらに本堂向かって左脇の千体仏塔にも奉納蝋燭球に明かりが点じられ、先祖の精霊を供養する「万灯供養会」が行われます。その初日にあたる9日は精霊迎え火、その翌日の10日は本堂の特設舞台で国の重要無形民俗文化財指定の「壬生六斎念仏」が奉納されます。最終日の16日は、同様に国の重要無形民俗文化財指定の「中堂寺六斎念仏」の奉納や、壬生地蔵講による御詠歌の奉納があり、午後7時30分から「精霊送り施餓鬼法要」が営まれ、ご先祖様の精霊を冥土へお送りする精霊送り火が焚かれます。
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壬生寺から半町ほど北へ戻ったところには、新撰組が結成された当初の屯所だった、新撰組旧跡である八木邸があります。
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by fushimi_no_occhan | 2009-08-12 23:31


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