三門を潜って正面の天王殿正面に祀られている布袋尊でお馴染み、中国様式伽藍の黄檗宗大本山萬福寺さんは、日本三大禅宗(臨済宗、曹洞宗、黄檗宗)の一つで、1654(承応3)年中国福建省から渡来された隠元禅師(普茶料理をもたらしたことで有名)が徳川幕府第4代将軍徳川家綱の尊崇を得て、宇治五ヶ庄のこの地が与えられ、1661(寛文1)年に創建された古刹です。
2007(平成19)年春に三門前の放生池やその周辺が整備され、ゲンジボタルとヘイケボタルの幼虫が放たれました。それ以降この放生池では梅雨が始まるこの時期の夕刻、蛍火が池面かすめて漂いますが、その放生池で、生命を尊重し、生き物を大事にすることの大切さを人々に伝えるため、今年も放生池に蛍を放つ「蛍放生会」と、境内伽藍回廊の行灯に蝋燭を灯す「蛍の光」ライトアップが今年も催され、あわせて夜市と夜間特別拝観、演歌歌手のミニコン、寄席演芸などの催しがあります。
by fushimi_no_occhan
| 2010-06-14 15:52
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