嵯峨嵐山の地、嵐電車折神社駅前と三条通に挟まれた所に車折神社があります。境内にある摂社の芸能神社でよく知られているお社です。今日16日(斎行日:毎年5月第三日曜日)はその車折神社の例祭で、例祭の延長神事として平安王朝の船遊びを再現した三船祭が渡月橋上流の大堰川で優雅に展開されます。今年は曜日の関係で昨日の葵祭に続いて連チャンで平安貴族の風習を見物することが出来ました。この三船祭はかつて宇多上皇が大堰川で御船遊びをされたのが始まりと伝わります。車折神社三船祭は、当社境内での神事と、大堰川での舟遊び(神儀の舟遊び)の2つの祭事から成ります。当日正午、当社境内において神幸式(神儀の「おでまし式」)が行われます。これが終わると神儀が牛車(御所車)に移御され、神幸列が整うと、雅楽奏者を先頭に共奉者を従え神社を出発、三条通から渡月橋まで行列が進みます。渡月橋に着くと、神儀は御座船に、共奉者の人達はそれぞれ龍頭船、鵜首船、今様船、他供奉船に乗船し、大堰川上流に向けて発船ます。そこで御座船に向かって龍頭船上での舞楽の奉納、鵜首船上での献茶、他各船による奉納が行われます。そして足利尊氏が天龍寺に参拝する時に、お供が誤って川に扇を落した様を見て、ゆらゆらと流れる扇に喜ばれたことから始まったと云わる扇流しなど、平安王朝の舟遊びが再現されます。最後に神儀が大堰川左岸に上陸され、渡月橋北袂にある車折神社嵐山頓宮に入御されて祭事は終わります。神儀はこちらで御一泊され、明日本社へお戻りになります。
by fushimi_no_occhan
| 2010-05-16 23:14
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