京町屋 「無名舎」 (六角町 吉田邸 ) (2009年08月28日)

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中京区新町通六角下ル六角町、一帯は京呉服、反物などの典型的な問屋街で、祇園祭の山鉾北観音山(曳山)の鉾街にあり、ちょうど今から100年前の1909(明治42)年に建造されたという、標準的な京町屋(京商家の表屋造)があります。かつては白生地問屋を商っておられた吉田邸(現在も生活されている)ですが、現在「無名舎」という名で家屋内部を一般に公開され、実際の京町屋を現物で紹介されておられます。表屋造とは、通りに面した表は店舗(床は住居部からは一段低い)として、それから住居(前座敷、奥座敷)、離れ座敷、土蔵などが一直線に配置され、それぞれを繋げる庭(あるいは坪庭)が設けられています。そして一方には表の玄関から裏の土蔵まで一直線の通り土間(鰻の寝床)から成ります。土間は大屋根まで吹き抜けで、建屋の骨組構造が丸見えになっています。大屋根には明り取りの天窓があります。そしてこの土間には日常の生活に必要な炊事場やおくどさん、風呂、井戸、使用人用の便所などがあるといった配置構成です。この「無名舎」さんも、当にこのような配置構成でした。お邪魔した日は、残暑厳しい日中でしたが、室内は弱くも無く強くも無い心地よい冷風が吹く抜けていました。これは座敷と庭の組み合わせや、吹き抜けの通り土間から室内に自然対流を起こさせ冷風を呼び込むといった蒸し暑い京都の夏を過ごす先人の偉大なる知恵の結晶といったところでしょう(当時からエコな暮らしは始まっていた)。この建造物は1999(平成11)年に歴史的意匠建造物、2006(平成18)年に景観重要建造物として京都市の指定を受けておられます。
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「無名舎」の真向かいに「松坂屋」さんの屋号の看板を掲げた、江戸期の大店の建物があります。勿論大手百貨店の「松坂屋」さんの一部門です。京呉服の買付事業部門として、当時も、現在も商いをやっておられます。呉服産業の中心は当時も今も京都ですから、まさに現在で言う大規模店舗の産地直接買付を当時からやっておられたと言うことでしょう。
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by fushimi_no_occhan | 2009-08-28 10:12


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