京都を代表する花街、祇園花見小路の南端に、北総門のある、開祖栄西禅師を開山とし1202(建仁2)年に創建、室町期には臨済宗京都五山の第三位に列せられている臨済宗建仁寺派大本山、山号を東山と号す建仁寺さんがあります。その山内塔頭寺院の一つで本坊伽藍の東側に両足院さんがあります。このお寺さんは普段は一般には非公開で、事前申込で拝観を受け入れられておられるようですが、庭園内に自生している珍しい草花、「半夏生」というドクダミ科の多年性落葉草の葉が白粉(おしろい)を塗ったように白くなる梅雨の時期、夏季特別拝観をやっておられます。これまで建仁寺さんへは幾度となく足を運んでいますが、両足院さんの拝観は初めてです。
本堂方丈は、宸殿風前縁があり堂内内陣には御本尊阿弥陀如来立像を安置されています。庭園は、白砂と苔に青松が美しい唐門前庭、枯山水庭園の方丈前庭、そして京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園からなります。梅雨の時期、今頃は、半夏生が、池辺に生い茂り、夏に向かって徐々に葉が白粉を塗ったように白くなり、あたかも白い花が咲いた様に池辺を彩っています。池の北側には信長の実弟で茶人の長益(有楽斎)が同じく建仁寺塔頭寺院である正伝院に建造した茶室如庵(国宝 現:愛知県犬山市)の複製とされる「水月亭」、その右には六帖席の「臨池亭」があります。この臨池亭にてお茶をいただき、寺を後にしました。
by fushimi_no_occhan
| 2009-06-24 10:43
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