京都の東西を結ぶメインストリート四条通の西端、桂川に架かる松尾橋、阪急京都線の踏切を渡れば、すぐそこは松尾山の麓、大きな赤い鳥居の松尾大社(まつのおたいしゃ)さんです。松尾大社さんの社務所内にある「松風苑」という庭園は白砂、青苔に多数の巨石をアレンジした作庭師重森三玲作庭の昭和の名庭といわれている石庭です。この石庭は三つの庭に分かれていますが、いずれも大胆なアレンジで巨石を配した石庭ですが、三つそれぞれのテーマで作庭されておりその趣は全て異なっています。この三つの庭に配した巨石は徳島県吉野川の青石(緑泥片岩)と言われる石です。1974(昭和49)年着工、1975(昭和50)年の完成とのことです。三つの庭は上部から宝物殿に向かって右の「上古の庭」(磐座)、左側の「曲水の庭」(平安)それに場所は異なり最も下にある客殿の庭として「蓬莱の庭」(鎌倉)があります。
拝観時いただいたパンフレットを引用しますと: 「上古の庭」 松尾山中の神蹟に因んで造られたもので、二神を表徴する二巨石を囲む岩石群の配置は森厳味溢れ、地上一面に植えられた丹波笹は高山の趣を表しています。 「曲水の庭」 当神社の最も栄えた平安期を表現するもので、御手洗川の清流は七曲りして丘麓を洗い、丘上には青石が点在してこれを見下す優雅にして華麗な姿です。 「蓬莱の庭」 昔、中国の人が、東海中に不老不死の島有りと考えたのが蓬莱の島です。岩の間から噴出する水が鶴形の池に注ぐところ、多くの島が点在し、周囲を回遊しながら眺めると、仙境に遊ぶ感がするといわれています。
by fushimi_no_occhan
| 2009-04-28 10:24
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